オリジナル作品ノート型カラー厨子の開発について

15年前の事、折伏が進む中、ある婦人部から「嫁いだ娘がご本尊様をお巻きしたままなので何とかご安置をさせてあげたい」との相談や、新入会の青年部からは「まだ確信が少なく友人が部屋に遊びに来ると恥ずかしさがあるんです」との相談を受けました。

当時、木工業を営む地区部長と新入会用としてはプラスチック製のものや、合成杢に木目調プリント仕上げの安価なお厨子はあるものの「御本尊様に申し訳がないよね。」との会話の中で塗装にこだわり、コンパクトなもの、お部屋にあうインテリア性の高いものを考えました。

試作品は桐材で作成、薄さと安定感のある台座で折り畳みができるように蝶番を試したり、扉を鍵の金具を取り付けたりと試行錯誤を重ねてオリジナル作品ノート型カラー厨子が完成をしました。

ネット販売も普及していない当時はカタログを作り、第2東京をはじめ、今でも不思議に思うのですが奈良県香芝市や福岡県田川市などで口コミが広がりやがて全国的に注文を受ける事になりました。

複数台とまとめてご注文いただくお客さまも増えて、お話を伺う機会があり「地方のほうは仏間も大きいためか、入会をするには大きな仏壇を置かなければいけないのではと思い躊躇していたそうですが対話の際にノート型を持って行き友人に見せると『これだったら私もぜひ御本尊様を頂きたいわ』と折伏ができるんですよ。皆さん車のトランクに1台入れて対話に歩いています。」とのエピソードも思い出があります。

一日に制作する台数を上回る受注が入り、2~3か月先まで予約でお待ちいただく中、周囲からは特許を取ったほうが良いのでは?とのアドバイスもいただきましたが「このノート型で御本尊流布が大きく進むお手伝いができているのならコピー商品がでても容認しよう」との考えに至りました。

発売開始から現在までにおかげさまで累計13000台を販売しています。

これからも広布のお役に立てるように努力を続けてまいります。